突然ですが、私はインタビューが大好きです。
私は神奈川県司法書士会の社内報である「メルマガやまゆり」の体当たり編集部員として会員インタビューをするのが仕事なのです。
インタビューでいつも心がけていることは、ひとつでもいいからその人のいいところを盛り込む、ということ。
な~んだ、社内報かあ。と思ったアナタ。社内報がおもしろい団体と社内報がおもしろくない団体、どちらが一般的におもしろい団体だと思いますか?
社内報はタイトルの「社内報アワード」というコンペがあるくらい深い世界なんです。受賞者もそうそうたるメンバーですね。社内報ということで働き方や労働環境をテーマにしたものもあれば、クラブ活動紹介なんていうものもあります。また、5年、10年と長期間にわたる超大作も受賞しています。以前参加した広報担当者向け体験セミナーでも、社内報は「壁新聞」から始まって、「社史」を集大成とすると聞きました。社内報、すなわち社内広報は実にロマンにあふれています。
そんなこと言ったって、社内報なんてどうせ馴れ合いになっちゃうんじゃないの?と思ったアナタ。
取材を兼ねた司法書士協同組合主催の婚活パーティーの席で「若田さんって安全パイって感じだね~」と言われてもメモを取るアグレッシブさは馴れ合いとはほど遠いものです。傷心のうちに仕上げた「ドッキドキ♡婚活パーティー体験記」は、お蔭様で渾身の出来となりました。来年は純粋に参加者として楽しんできてと慰められましたが、漫然と来年も同じ合コンに出ているようでは結果は見えているし、「今回は取材だったから」という逃げ口上が使えなくなってしまうのでやめておきます。
社内報で心がけていることは他にもあります。
顔写真は重要
顔の見える農家と顔の見えない農家、どちらが安全そうに見えますか?社内報も同じです。原稿と一緒に顔写真をいただくのを基本としています。どうしてもいただけない場合はシルエットやアイコンでも構いません。「ない」こともきちんと表示してこそその人の人となりが伝わるというものです。
短く簡潔に
「メルマガやまゆり」は月1回、会員向けメーリングリストで配信しています。紙媒体に比べ、コストが削減できる反面情報量をいくらでも増やせるネット媒体ですが、配信版(タイトルとアオリ文)→完全版(全文)というネット記事のお作法に従った紙面づくりをしています。司法書士業界では未だにメールとFAXが拮抗しており、あまりにページ数が多いと会員の負担が重くなってしまうからです。
依頼→取材→お礼→反響がインタビューの基本
インタビューはまだ数回ですが、広報担当者向け体験セミナーの教えのとおり基本は押さえています。毎回おもしろい話が聞けるので何を書こうか迷うことはないのですが、どう書こうかはいつも迷ってしまいます。あんなに大笑いしたのに3分の1も伝わらないのが残念でなりません。こう書くと、雑談を記事にして満足するなと怒られそうですが、ツッコんで聞かなければ出てこないエピソードもあり司法書士会のタメになる共同作業だと思っています。
私も編集部員になる前は、内容がおもしろければ必ず読んでもらえると思っていましたが、今は、おもしろい記事は読者が決めると思っています。編集部はリレーで言うとアンカーです。いただいた原稿を並べて、第三者の意見を聞いたり、順番を入れ替えたり、ふろくに凝ったり、原稿以上の物を届けられるように編集部一同頑張っています。
さあ、今日も司法書士のいいところを探して西へ東へレッツインタビュー!