さて、問題です。■の中に当てはまる言葉は何でしょう?
速さ=■■■■÷■■■■ |
簡単すぎましたね。
正解はこちら。
速さ=距離÷時間 |
有名な方程式ですね。
今回はマイホーム購入の最終段階である「決済」にかかる時間から、お金の移動速度を割り出そうと思います。
ここで「マイホーム購入」を式で表すと、だいたいこうなります。
マイホーム購入=売買契約+住宅ローン借り入れ(残金決済) |
買主さんの中にはいつもニコニコ現金払いという方もいらっしゃいますが、売買契約を結んだ後、金融機関で住宅ローンを借りて支払うのが通例です。そして、代金の支払いと不動産の引渡しを合わせて「決済」と言い、両方の流れを司法書士が整えることを「決済の立会い」と呼びます。司法書士はまさに「縁の下の力持ち」なのです。
決済は銀行が開店する午前9時から午後3時の閉店までの間に済ませます。ただ、皆が揃ってからお金が口座間を移動するのに1時間から2時間くらいかかるので、遅くても午後1時までには開始しなければ当日中に手続が完了しません。
もっとも、司法書士にとってはこの決済の立会いが終了してからが本当の仕事開始なので、朝9時に決済が始まったとしても、その後の銀行での書類の預かり具合によっては法務局に持ち込むのは閉庁時間ギリギリの午後5時15分のチャイムが鳴ると同時なんていうこともあります。
次に、お金の移動距離を見てみましょう……とは言うものの、あまりオチもなさそうな話なので、代わりに決済の待ち時間を短縮する方法を挙げてみます。
あらかじめ預金口座を作っておく |
あらかじめ伝票を書いておく |
あらかじめ免許証などを書き換えて有効期限内のものにしておく |
あらかじめ五十日、月末を避ける |
あらかじめ大安を避ける |
あらかじめ印鑑証明書を取っておく |
あらかじめ銀行印、実印の印影を確認する |
あらかじめ通帳と銀行印、実印をカバンに入れておく |
「大安を避ける」というアドバイスはともかく、決済の待ち時間が長引く原因として「忘れ物」があります。また「突然の欠席」も流れを止めることになりかねません。
お金の移動速度を速めるにはちょっとした工夫が必要なんですね。
速さ=(距離÷時間)×みんなの協力 |
横浜の司法書士・行政書士若田摩衣子事務所は、本日平成27年5月1日をもって、歩みは遅くとも確実に3年目に突入です。
これからも三つ葉のクローバーをよろしくお願い申し上げます。