今月は当事務所における「司法書士月間」ということで、
教養を高め品位の保持に努めることはもちろん、
国民が利用しやすい司法制度の発展に寄与するために、
このホームページを通じて司法書士の旬な話題をお届けしようと
思います。
それでは、突然ですがここで二択問題です。
問題①
神奈川県司法書士会の公式キャラクターは?
(難易度★)
A.ゾウ
B.ネコ
解答①
A.ゾウ
A.は「神奈川県司法書士会公式キャラクター ユーキくん」、B.は「日本行政書士会連合会公式キャラクター ユキマサくん」です。
ユーキくんは市民の皆様の悩み事に勇気をもって
立ち向かうために誕生しました。
こう見えても35歳の立派な大人の司法書士です。
奥さんと子供もいます。
なお、「ユーキくん」の愛称は公募によって決定されました。
因みに、ユキマサくんは日本行政書士会連合会
公式キャラクターです。
猫社会の行政書士を目指しています。
イラストをクリックすると各公式ホームページへジャンプします。
問題②
司法書士のバッジのマークは?
(難易度★★)
A.五三桐(ごさんのきり)
B.五七桐(ごしちのきり)
解答②
A.五三桐(ごさんのきり)
五三桐は桐紋の一種で、五大紋のうちのひとつ。
学名:Paulownia tomentosa
(司法書士業務支援ソフト「サムポローニア」の由来ですね。)
別名:悟桐(ごとう)
花言葉:高尚
古くから中国では、桐は鳳凰の止まる木として神聖視
されていたことから、日本でも政権担当者の間で用いられることが多く、現在も法務省では五三桐が紋章として使用されています。
司法書士は法務省管轄の国家資格であるため、五三桐の
徽章(バッジ)を貸与されていると考えられます。
筑波大学の校章でもあります。
因みに、五七桐の紋章は日本国政府により使用されています。
問題③
司法書士がホームページに表示できない広告は?
(難易度★★★)
A.訴訟の勝訴率
B.依頼者の体験談
解答③
A.訴訟の勝訴率
(司法書士の業務広告に関する規則基準第4条、第3条第2号)
司法書士選びの際に、登記の却下率を基準にする人はいなくても、訴訟の勝訴率を基準にしたいという人は多いと思います。
ところが、いくら勝訴率100%の司法書士でも
訴訟の勝訴率を広告に掲げることはできないのです。
なぜなら、勝訴率は「勝ち筋」の事件だけを選ぶことによって
数字をコントロールできるものだからです。
「勝ち筋」の事件だけを選ぶことが悪いわけではありません。
当然の結果をあたかも当該司法書士の技術の高さに結びつけて
しまうこと、依頼者の誤導・誤認を招くことが許されないのです。
因みに、依頼者の体験談は、書面による同意を得た場合に限り
広告をすることができます。
また、念のために申し上げておくと、ここでいう「司法書士」
とは「認定司法書士」のことを指します。
(司法書士法第3条第2項)
最後にもう一問。
問題④
他の乙司法書士が受任している事件について当事者から相談を
受けた場合、甲司法書士がとるべき答えとは?
(難易度★★★)
A.「その証拠から判断するに敗訴すると私は思う。」
B.「乙を解任し私に任せてくれれば勝訴できる。」
解答④
A.「その証拠から判断するに敗訴すると私は思う。」
(司法書士倫理第3条、第44条)
市民からのセカンド・オピニオンの求めに応じること自体は許されるが、それを超えて依頼を誘引することは不当介入にあたり許されない。いくら自分に任せてくれれば勝訴できると思っても、客観的な証拠に基づき主観的な意見を述べるにとどめなければならない。
もしも、セカンド・オピニオンの司法書士が、
「私に任せなさい!」と言ってくれないからといって、
「頼りない」と即断してはいけないということですね。
【参照】
(「司法書士の業務広告に関する規則基準」のモデルです)